2006/09/25

アルツハイマー???認知症??痴呆症?

アルツハイマーとは?


1907年、ドイツの医師アルツハイマーによって報告された病気。
脳細胞が萎縮し、脳神経細胞の数が極端に少なくなることによって
物忘れや精神的に異常な症状を発症します。

アルツハイマーの初期症状


アルツハイマーの初期には、皆さんのイメージ通りに「物忘れ」が
目立つ程度ですが、徐々に「今、自分がどこにいるかがわからない」
「会話が理解できない」「自分の言いたいことを伝えることができない」
「感情が表現出来なくなる」「気力や活力が乏しくなる」というような
症状が出てきます。

アルツハイマーの中期以降の症状


アルツハイマーの病状が進行すると「頑固、自己中心的思考」「睡眠障害」
「幻想、妄想」「健忘症」「徘徊」などが行動に表れ「巣症状」「錐体外路症状」
「痙攣、失禁」「拒食、過食」「同じことを繰り返す」「オウム返しをする」と
いう症状が見られた後、死に至ります。

アルツハイマーの原因


βアミロイド


たんぱく質の一種。このβアミロイドが脳に蓄積されると脳神経が死滅し、
大脳皮質が萎縮されてアルツハイマーの発病、症状の悪化を進行させます。
βアミロイドは通常は酵素によって分解されますが、加齢とともにこの酵素の
分泌量が少なくなる人がいます。βアミロイドの分解に必要な量の酵素が
確保出来なくなるとアルツハイマーの症状が現れてきます。

老人斑


βアミロイドが大脳皮質で増殖してできる斑点。神経伝達系統に障害を起こすと
考えられていますが、アルツハイマー以外の人の脳でも見られるので、アルツハ
イマーを原因とするには疑問の声もあります。

神経原繊維変化


神経原繊維変化とは、古くなった繊維状のたんぱく質が脳神経細胞内にたまって
固まってしまった物のことをいいます。

遺伝性アルツハイマー


APP(アミロイド前駆体たんぱく質)
PS1(プレセニリン1)
PS2(プレセニリン2)

神経伝達物質の減少


アセチルコリン(記憶に関する物質)
ドパミン
グルタミン酸
ノルアドレナリン
セロトニン

アルミニウム


アルツハイマー患者の脳から高濃度のアルミニウムが検出されることが多い

ホモシスティン


メチオニンが体内で変化して作られるアミノ酸の一種で動脈硬化を引き起こす

活性酵素カルパイン


カルシウムに依存した脳細胞内のプロテアーゼのことで、脳内のストレスや
プレッシャーを感知してたんぱく質を切断し、脳細胞の環境を整備する。